2026/08/24 19:35



最近の花を使った作品は、チャコール デオドライザー クラフツマンシップ(炭のフレームに花をアレンジしたもの)ばかり。

一般的なフラワーアレンジメントも作れるけど、黒いキャンバスに見立てたフレームアレンジを作るのが楽しい。

その理由は、思わぬところにルーツがあったみたい。
やっと気がついた。

小学生の頃は図工が大の苦手だった私。
中学生になってしばらくした頃、母が「いい先生がいるから、絵を習いなさい。」と。
全く乗り気ではなかったが、絵画教室に通うようになった。
周りの小学生たちのほうがずっと上手。
これでまた、劣等感が募る…。

だけど、先生は小学生レベルの私に、かなり最初からゴッホのようなタッチの筆使いを教えてくれたり、ピカソみたいな抽象画を教えてくれて、写実的に書かないことを体験した。先生が教えてくれたのは、デッサンの技術や絵をリアルに仕上げることではなく、考えたことや感性を作品に落とし込むことだった。

とにかく目力の強い先生は、エネルギッシュな絵を描く。大胆な構図で勢いを感じるけど、とても丁寧に仕上げているのがわかる。中学生の私は上手く言語化出来なかったが、そのパワーを肌で感じていた。そもそも絵を描くことが好きではなかったので、習いたての頃は、友達との約束よりも絵画教室を優先することに憂いもあったというのも正直な気持ちだったが、通うにつれて教室からの帰りは明るい気持ちになり、足取りが軽くなっていった。

しかし、高校受験のこともあり、長く通うことは出来なかった。奥が深い美術の世界。2年程度で習得できるはずもないが、先生が描く大きな抽象画がたくさんあるアトリエで過ごせた時間は貴重だった。

そして何年も経ってから、母が絵を習い始めた。
私は別の道に進んだし、日々忙しく過ごしていたから絵を描きたいとは思わなかったけれど、それでもほんの少しだけ触れた絵画の世界は面白いと感じていた。



来月、亡き母の最後の作品展示がある。そう、母は私が習っていた先生に長く習い、地元では何度も受賞したり、地方紙にも何度か載るほどになった。

先日、作品運送のことで
「キャンバスの大きさは・・・」と考えたときだった。

そのとき急に「黒い炭が入ったフレームをキャンバスに見立てて・・・」と説明することがあるチャコール デオドライザー クラフツマンシップを思い出した。

キャンバス…

私が平面作品をやりたがるのは、絵画を見ていた経験からきているのか・・・!?
そういえば炭をやる前、初めて花で美術展に取り組んだロンドン出展作品も、大きな丸い平面作品(絵画のように壁に掛ける)だった。
フラワーデザイナーの作品なので、担当者は立体作品(台に置いて展示する)も薦めてくれたが、私は平面作品を作ることを選んでいた。
ちなみに、この作品「煌雅ーMIYABISMー」はDISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2018 in LONDON にて審査員特別賞を受賞し、その後にチャコール デオドライザーの開発に繋がっている。

何年も気づかなかった。

私は、これまでチャコール デオドライザー クラフツマンシップを作るとき、黒い炭面にプリザーブドフラワーの美しさをどう見せるか、インテリアとして暮らしの中に美しい花を飾るにはどうしたらいいかを意識していた。その花の色・形・大きさ・表情を見ながら、どう組み合わせれば美しく見えるかを考えて作ってきたが、「自己表現」や「抽象画や現代アート」として意識したことはなかったのだ。

今回、展覧会のためにチャコール デオドライザー クラフツマンシップを制作することになり、コンセプトを明確にしてから取り掛かった。

これまでとは違い、花本来の美しさから離れて空想の世界を作った。

やはり自身でコンセプトを決め、イマジネーションを働かせて作るのは楽しい。

今日、展示会場である三越劇場へ発送した。29日からの展示が楽しみだ。

*この展覧会は、三越劇場観劇チケットをお持ち方の入場エリア内での展示になります。

*背景の絵は、私が習った絵とは関係ありません。

#三越劇場 #チャコールデオドライザー #フラワーアレンジメント #エスプレッシーヴォ #espressivo