フラワーデザイナーが手掛ける 美しい炭消臭剤
チャコール デオドライザー シリーズ
本来は廃棄されるはずの籾殻を使用しており、独自性の高く素晴らしい取り組みである。炭を作るよりもエコな製造過程であり、環境への配慮がなされている。また、消臭機能の試験も経て機能性も高く設計されており、商品開発から販売に至るまでの実直なものづくりのプロセスにも共感できる。概観もエレガントでインテリアになじみやすく、デザインも考慮することで様々な客層の生活者に選ばれる工夫を行っている点も良い。日本人の主食である米から大量に排出される籾殻に着目して取り組んでいる点においても、社会的意義がある取り組みといえる。このプロジェクトが成功すれば、日本ならではの社会課題解決への一歩となるだろう。
【一般的な炭の消臭とは違う5つのポイント】
炭の消臭効果はよく知られているので、炭を置いたり、炭を使った消臭グッズを一度はご使用になられた方も多いと思います。
しかし実際には使い続けない方が多いそうです。その理由を、アイデアとデザインで解決しました。
①炭を直接置くと汚れる。手も汚れる。
→缶入り、フレーム入りなので、炭を直に置くことも、手で触る必要もなし。
②炭のチップは、容器から溢したり、風で飛ばされることがある。
→炭を大量に練り込み、凝固させているので、炭が散らからない。
③炭を通気性のある袋に入れたり、布に包むのは面倒。家にちょうどいい袋や布がない。
→缶の蓋をあけて置くだけ、画鋲1つで壁に掛けるだけ。
④炭だけ置くのはインテリアに馴染まず、プラスチック製のパッケージは人に見せたくない。
→デザイン性のあるパッケージと装飾、特殊な炭成形、プリザーブドフラワーやドライフラワーのアレンジメントを1つずつ丁寧にフラワーデザイナーが制作。
⑤大きな炭は邪魔になる。
→冷蔵庫や下駄箱でも邪魔になりにくい手の平サイズの缶、花を飾る感覚で楽しむ薄型フレームのフラワーアレンジメント。
【第三者機関にて消臭効果試験を実施】
生活臭といっても様々な臭いがありますが、それらは複数の臭い物質が混ざって悪臭を放っています。
かなり高濃度の臭いで試験を実施し、効果が認められています。
製品の特性として、比較的狭い空間で臭いが強い場所が、より一層消臭効果を体感できます。
サステナブルなものづくり
【産業廃棄物にもなりうる籾殻】
〜アップサイクル・脱プラスチック・CO2排出削減・NO!使い捨て〜
この商品は、籾殻(もみがら)を炭化させたものから作られています。これを籾殻くん炭(もみがらくんたん)と言います。籾殻は、精米のときにとれる米の外側についた皮のこと。毎年、米農家では籾殻が大量に発生するので処分に困っているそうです。
espressivoでは、この不要なものから作る炭の消臭効果に着目しました。実際に畜産の現場では、悪臭対策として畜舎の床に敷いて利用しているところもあるそうです。
炭は、消臭効果が弱くなったと感じたら、天日干しすることで、ある程度は復活すると言われています。
また、籾殻くん炭は備長炭や竹炭といった消臭効果として有名な炭に比べて、炭化させる際の二酸化炭素の発生が少なく、消臭ビーズの様にプラスチック製の使い捨て商品ではありませんので、環境や社会に配慮しています。
*従来の籾殻炭の作り方は、煙や臭いが出て、時に周辺住民に迷惑をかけることもありましたが、当商品に使用している籾殻炭は煙も臭いもほとんど出さない専用装置で、エネルギー効率良く作ったものです。
消臭剤の概念を変えるカタチ
製品の特性上 炭部に気泡や色むらが現れることをご承知おきください
チャコール デオドライザーのストーリー
【籾殻を最初に手にしたきっかけ】
espressivoはフラワー&アロマのブランドです。それなのに、なぜ消臭剤を作ろうと思ったのか、そしてなぜ消臭効果のある炭として有名な竹炭や備長炭を使わないのか・・・不思議に思われるでしょう。
少し遡りますが、籾殻くん炭に着目したきっかけをお話しいたします。
私は、espressivo(エスプレッシーヴォ)の知地 貴美香(ちじ きみか)と申します。フラワーデザイナー、アロマテラピーアドバイザー、環境カオリスタ(*1)として、商品開発や製作販売をしております。
(*1) 植物とその香りの恵、地球が抱えている諸問題、その解決に向けてのSDG`sの取り組み、豊かな地球環境を未来に引き継ぐための身近なエコアクションについて考える人。公益財団法人 日本アロマ環境協会による資格。
私が初めて籾殻を炭化させた「籾殻くん炭」を手にしたのは、2018年にロンドンで開催される美術展
「DISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2018 in LONDON」に、フラワーデザイナーとして出展のお声かけいただき、作品制作のために黒色の”日本らしい素材”を探していたときでした。
DIYの園芸コーナーに、土壌改良資材としてあった籾殻くん炭を見て「綺麗。これは美しいものになる!」と感じました。
そして、それを作品の一部に用いた作品「煌賀ーMIYABISMー」を完成させました。この作品は同美術展で審査員特別賞を受賞し、翌年の国際平和美術展(国内展は横浜、海外展はウィーン)でも国内外の多くの方々に観ていただきました。
【素朴な疑問から始まった商品開発】
その後、作品制作で余った籾殻くん炭を見て、「お米を食べるためには必ず籾殻が出る。籾殻は農業や畜産分野で活用されていると聞いたことはあるが、全部を有効活用できているのか?」と疑問に思いました。
調べてみると、籾殻は、籾10の重さに対して、玄米8:籾殻2 という割合で出るそうです。2022年度の主食用としての米の全国生産量は673万トンと見込まれている(農林水産省による発表。生産量は玄米の重さで表される。)ので、およそ170万トンもの籾殻が出ていると推測されます。
JAグループの方に話を伺うと、籾殻の使い道として、籾殻または炭化させた籾殻くん炭を畑に撒いて土壌改良する方法もありますが、毎年かなりの量が余っているそうです。ごく最近はバイオプラスチックへの供給が始められたそうですが、それでもまだ大量に使える段階ではなく、産業廃棄物として費用を払って処分するケースがある、と教えていただきました。
また一般的に、竹炭は約700℃、備長炭は約1,000℃、それぞれ釜で10~14日間も焼き上げますが、籾殻は約400〜700℃・数時間で炭化するので、籾殻くん炭は二酸化炭素(CO2)の発生が少ない炭といえることもわかりました。
美術作品として籾殻くん炭を大量に使用するのは難しいですが、”商品として新しいものづくりができないか” と考えました。
まだ無いものを作るので、とにかく文献を読み、調べ、試作を繰り返し行いました。また製造方法についての大まかな方向性が決まってからも、炭の配合割合の調整など「美しい炭消臭剤」を作るために、更なる試作を何度も何度も繰り返しました。
【Makuakeでデビュー】
自信を持った商品ができたので、アタラシイもの応援購入サイトMakuakeにて、「【籾殻炭の力を活用】フラワーデザイナーが手掛ける 美しいインテリア炭消臭剤」プロジェクトを実行しました。
プロジェクト期間は、2022年10月26日から12月25日まで。
初日に目標金額130%を達成し、多くのメディアに取り上げていただきました。
【受賞と現在】
ソーシャルプロダクツアワード2024にて、ソーシャルプロダクツ賞を賜りました。
現在は、当オンラインショップの他、AmazonやCreema等で販売しています。
有り難いことに、多数の好評レビューをいただいております。
【愛される商品のために】
消臭ビーズを含む化学系工場などで大量に作られる一般的な消臭剤や、炭を簡易的な袋などに入れるだけのものとは一線を画す「チャコール デオドライザー」。
espressivoは、不便や我慢を強いるばかりでない環境問題の解決すなわち「アップサイクル(創造的再利用)と実用性の両立」が大切だと考えています。
これからも実直なものづくりを続けていきますので、宜しくお願い申し上げます。
ギフトを通して サステナブルな生活と想いを
サステナブル、SDGs、アップサイクルなどの言葉が浸透し、環境に優しい商品への関心が高まっています。引っ越し祝い、母の日、お礼の品などにチャコール デオドライザーを贈るのはいかがでしょうか。
商品に同封している取説には、使い方などの他に、サステナブルについての記載もあり、カラー写真入りで読みやすいものにするよう心がけて作りました。受け取られた方は、贈り手の想いをわかってくださるのではないでしょうか。
「缶スタイル」のギフトセットは、ブランドロゴ入り簡易包装紙のほか、オリジナルデザインの各種熨斗もご用意しています。また単品商品も通常包装でもプレゼントとして御使いいただけるデザインにしています。同封している取説などには金額の記載はしていませんので、安心してお渡しすることができます。
「ボタニカル」は、化粧箱に入れてリボン掛けすることでギフト包装としています。ご入用の際はご購入時にお知らせください。
花業界の方、ハンドメイド作家様へ(現在 販売停止中)
【デザインは無限大】
縦・横どちら向きでも制作可能。
自立スタンド、紐通し金具があるので、置いても、壁にかけても使用できます。
デザインの幅も広がりますし、様々な場所で使用できます。