2023/05/31 10:10

5年前の今日、ロンドンに出展した作品を観てきました。
過去の投稿として出てきたのでpic。
これは、チャコールデオドライザーのきっかけになった作品です。

初めての海外展なので、観てくるというより、我が子に会いに行く…そんな感覚だったことを思い出しました。

写真は審査員の先生方。
1枚目 : 英国王立美術家協会 ミック・デイビス会長(当時は副会長)

2枚目 : 国際日本文化研究センター研究部 タイモン・スクリーチ教授 

今でも、審査員特別賞をいただけたことを、本当に嬉しく思います。


【煌賀 ーMIYABISMー】

日本人ならではの感性で自然を愛でる「お月見」、日本の象徴でもある「日の丸」、幸せで豊かな意味に使われる言葉として「円満」「円熟」など…日本古来から大切にされている、まるい形。

この形をモチーフにして、竹炭・籾殻くん炭・苔という自然から成る素材と、生花やプリザーブドフラワーではなくアーティフィシャルフラワー(造花)だからこそ出来る表現に拘り、フラワーアレンジメントの技法を用いて製作しました。

密に重ね並べたバラの花びら。
樹脂に閉じ込めた苔と金色揉み和紙とのコントラスト。
竹炭や籾殻くん炭という素材の見せ方。

日本の美を世界でも注目していただける昨今。日本人というアイデンティティを大事にしながら、海外の方々にも受け止めていただけるよう、インパクトのあるデザインにしました。
雅やかで喜ばしい様子を、斬新かつ力強く表現したつもりです。


今回の出展は、海外へ日本美術を紹介するという企画。
しかし、私のこだわりであるオールプリザーブドが規約により不可。(船便で作品搬送のため、過去にプリザーブド作品にカビが発生してしまったことがあるそうで、この会社規約ではNGになってしまいました…)

従って、造花を用いることになりますが、やはり本物の質感に拘れないフラワーアレンジメントは作りたくない。
海外の人に、古臭くない日本を観てもらいたい。

それなら、フラワーアレンジメントの技法を用いながらも、花らしくないものを作ろう‼︎
コンテスト作品なので、単に綺麗・可愛いではダメ。意図あるモノにしないと。


ギャラリーを訪れ、約半年ぶりに作品と再会。

驚いたことに…

玄関を入って、正面の壁面の真ん中に展示されていました!100作品もあるのに。

主催会社の方の話しによると、製作の意図を、英国王立美術家協会副会長ミック・デイビス氏、およびキュレーターでアートライターのニコラス・アッシャーウッド氏も、同じ思いで観て下さっていたようです。

渡航日程の都合で、先生方にお会い出来なかったのは残念ですが、両氏からコメントを頂けたことに感動し、まさかのセンター展示に鳥肌が立ちました。

一般来場者の方々私の作品を撮影しており、外国人に見せたい日本を意識して製作したので、本当に嬉しいです。

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